少し前ですが読み始めたら止まらなくなり、すぐに読み終えた本を紹介します。
1999年に起こった事件で、これをきっかけに「ストーカー規制法」が制定されるなど世の中に大きな影響を与えた事件で有名ですが、本を読む前まではただのストーカー殺人事件かと思っていたのですが、「真の犯人と組織犯罪」「警察の不祥事」「記者が暴く真実」など、多くの要素が盛り込まれ、良くできた映画やドラマを見ているようで、どんどん引き込まれていきました。
ただ、これは実際に起こった事件であり、それを考えると色々な意味の恐怖と、とてつもない憤りを感じました。
※ドキュメンタリー番組を放送すると、担当した警察署(上尾署)にクレームの電話が殺到して電話がパンクするそうですが、この映像みりゃ納得です・・・
TVとは違って本では、事件を暴くことになる記者側の目線から警察とのやり取りや、被害者の友人・親族の様子など細かく描かれ、緊張感や恐怖感、そして怒りより一層感じられます。事件ノンフィクションの金字塔をぜひ!
<桶川ストーカー殺人事件―遺言 (新潮文庫)>
作者:清水 潔
出版社:新潮社
発売日:2004-05-28
https://www.shinchosha.co.jp/book/149221/
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